20世紀西洋人名事典 「ハンスグリム」の解説
ハンス グリム
Hans Grimm
1875.3.22 - 1959.9.27
ドイツの小説家。
ビースバーデン生まれ。
1896年から1910年まで商人として、南アフリカのイギリス領植民地に住み、そのときの体験をもとに「砂漠行」(’16年)、「ドゥアーラの油探索者」(’18年)などを書く。「土地なき民」(’26年)がナチス文学の代表としてナチスに利用されたが、ナチス政府に協力しないことを表明。作品の根底にはキリスト教的社会主義の思想が流れていた。他の作品として、「オーレワーゲン一代記」(’18年)、「カルーの裁判官」(’31年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報