バイオニック医療(読み)ばいおにっくいりょう(その他表記)Bionic Medicine

知恵蔵mini 「バイオニック医療」の解説

バイオニック医療

生体工学(バイオニック)を活用し先進機器を用いて行う医療のこと。旧来人工関節人工水晶体(眼内レンズ)など単に代替物を用い行われる治療ではなく、電子機器などを活用し脳・神経系と接続して生体機能を代行・改善する装置を用いたもののことを言う。2013年2月には、光の波長シグナルを電気信号に変えて視神経に送り込む人工網膜システム「Argus Ⅱ(アーガスⅡ)」がアメリカ食品医薬品局(FDA)からの認可を受けた。近年では、自律神経制御型の人工心臓、脳の指令により動く人工義手、感覚を脳に伝える人工指先など、多様な研究・開発が進んでいる。

(2016-9-1)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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