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人工関節 じんこうかんせつ artificial joint

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

人工関節
じんこうかんせつ
artificial joint

外傷や関節疾患などで機能不全に陥った関節の人工代用物。相対する関節端の双方を人工材料で置換する方法で,金属または合成樹脂あるいは両者の組合せでつくられており,肩,肘,手指,股,膝などの関節に用いられる。

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デジタル大辞泉の解説

じんこう‐かんせつ〔‐クワンセツ〕【人工関節】

機能が著しく低下した関節を再建するために用いられる医療用器具。また、その処置のこと。人工関節の素材にはポリエチレンセラミック合金などが用いられる。

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世界大百科事典 第2版の解説

じんこうかんせつ【人工関節 artificial joint】

人工材料で置き換えた関節をいう。関節が疾患により高度の破壊を受け,その機能を失うか,耐えがたい疼痛を生ずる場合に用いられるが,関節の相対する二つの関節面のうち一側のみを置換する方法(たとえば人工骨頭など)は人工関節とは呼ばない。人工関節は両側の関節面を置換するものであるから,これを行う手術を全置換術という。人工関節はすでに1930年ころからイギリスにおいて股関節で試みられていたが,実用的な人工股関節が登場したのは60年ころからで,その後多くの人々の努力により今日の隆盛をみるに至った。

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大辞林 第三版の解説

じんこうかんせつ【人工関節】

障害のある関節を外科的に置換するため、セラミックスなどで作製された関節。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

人工関節
じんこうかんせつ
artificial joint

全身のある部分の骨の一部、あるいは一つの骨全体を人工的なもので置換する場合、置換物を人工骨といい、人工骨の一部が関節の片側で構成されているものを人工骨頭、関節の両側すなわち関節をそっくり人工骨でつくったものを人工関節とよぶ。関節が疾患や外傷によってその機能が著しく障害されたとき、手術によって関節を切除し、そのかわりに人工骨頭や人工関節を挿入して機能の再建を図る。材料としては金属やプラスチックが用いられるが、体内に長く置いても異物作用をおこさず、かつ十分な強度を保つものでなければならない。現在では金属としてはステンレス鋼コバルト合金(バイタリウム)など、プラスチックとしては高密度ポリエチレン(HDP)などが用いられている。また、この手術には人工骨頭を用いる部分置換術と、人工関節を用いる全置換術とがある。置換後、長期に及ぶと人工関節の緩みや破損を生ずることがあるので、原則として高年者に対して行われる
 部分置換術の代表的なものは大腿骨(だいたいこつ)人工骨頭置換術で、1940年に初めてバイタリウム製人工大腿骨頭が使われた。老人の大腿骨頸(けい)部内側骨折や大腿骨骨頭壊死(えし)などに対して広く行われている。そのほか、変形性膝(しつ)関節症に対して行われる半置換術などもある。
 全置換術は1938年に人工股(こ)関節置換術が行われたのが最初で、金属製の関節を骨セメントで固定する方法が行われた。1963年にプラスチック製臼蓋(きゅうがい)と金属製人工骨頭を組み合わせた関節を骨セメントで固定する型が発表され、世界各国で臨床的に応用されるようになった。わが国でも1970年(昭和45)ごろから行われている。現在では各関節について種々考案されているが、なかでも股関節にもっとも多く行われており、膝関節がこれに次いでいる。股関節では変形性股関節症に対して行われることが多く、膝関節では関節リウマチや変形性膝関節症などに対して行われている。[永井 隆]

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