バイオ農薬(読み)バイオのうやく(その他表記)bio-pesticide

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バイオ農薬」の意味・わかりやすい解説

バイオ農薬
バイオのうやく
bio-pesticide

生物 (主に微生物) が生産する物質,あるいは生物 (微生物,昆虫小動物) そのものを用いた農薬化学合成された農薬と比べて分解されやすいことから,農作物などへの残留が少なく,自然環境に及ぼす影響が小さいと考えられている。後者には,弱毒化したウイルスを用いる「弱毒ウイルスワクチン」や,農作物にとっての害虫天敵を用いる方法,昆虫フェロモン (性フェロモンなど) により,他の場所に害虫を集めて駆除する「誘引駆除法」などがある。ただし,これらの方法も,ヒト,または環境に及ぼす効果を十分に検討することが必須である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む