アメリカの彫刻家、版画家。ユダヤ教のラビ(教師)の子としてニュー・ジャージー州に生まれる。エール大学のあとパリ、フィレンツェで学び、1950年代から『鳥人』『抑圧された人間』『死者』などの具象彫刻で注目され、1961年サンパウロ・ビエンナーレ展の版画部門で受賞した。バスキンの仕事に一貫しているのは、現代の苦悩と悲嘆を堅固な造形表現によって救済しようとしたことで、そのために古代エジプトから中世の宗教彫刻、アメリカ・インディアンの風俗などにみられるフォルムを使って黙示録的な深秘世界を開示してみせている。また、本の装丁でも知られた。
[桑原住雄・小西信之]
貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...