装丁(読み)ソウテイ(英語表記)book designing and binding

デジタル大辞泉 「装丁」の意味・読み・例文・類語

そう‐てい〔サウ‐〕【装丁/装訂/装×釘/装×幀】

[名](スル)製本の仕上げとして、書物表紙とびらカバーなどの体裁を整えること。また、その意匠。「凝った意匠で―する」
[補説]装丁が書物の外側デザインを意味するのに対し、装本は、レイアウト材料選択印刷方法・製本様式までの形式を意味することが多い。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「装丁」の意味・わかりやすい解説

装丁【そうてい】

装釘(幀)とも記。印刷または書写された紙を,折り,綴(と)じ,表紙付けをして書物の体裁を整えること。今日では書物の表紙,見返し,とびら,カバー,外箱などの総合デザインをいうことが多い。→製本
→関連項目旋風葉列帖装

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「装丁」の意味・わかりやすい解説

装丁
そうてい
book designing and binding

書籍の表紙,カバー,外箱,タイトル・ページのデザイン,および材質の選択を含めて装本を製作すること。歴史的には特にイスラムコーランユダヤ教タルムードキリスト教聖書には古来華麗な装本がなされたが,近代的な意味の装丁は 19世紀末以来の新しい工芸運動のなかで,特にヨーロッパにおいて開花し今日にいたっている。中国,日本には古来より折本粘葉装 (でっちょうそう) などの冊子本巻子本などの伝統的な装丁がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「装丁」の意味・わかりやすい解説

装丁
そうてい

出版物の表紙、見返し、扉などの体裁をつくり、外形を整えること、また、そのデザイン。装本ともいう。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

インボイス

送り状。船荷証券,海上保険証券などとともに重要な船積み書類の一つで,売買契約の条件を履行したことを売主が買主に証明した書類。取引貨物の明細書ならびに計算書で,手形金額,保険価額算定の基礎となり,輸入貨...

インボイスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android