バフ研磨剤(読み)バフけんまざい(英語表記)buffing compound

改訂新版 世界大百科事典 「バフ研磨剤」の意味・わかりやすい解説

バフ研磨剤 (バフけんまざい)
buffing compound

バフ仕上げの中研磨(生地研磨),仕上げ研磨(つや出し研磨)に用いる研磨剤。研磨材(砥粒(とりゆう))を主成分とし,これを油脂,蠟に分散させたり,水,乳化剤,界面活性剤などに懸濁させたもの。なおバフ仕上げの粗研磨(下研磨)には,粗い砥粒をバフの外周面に接着剤で固着して用いるのが普通である。バフ研磨剤は表のように分類される。棒状バフ研磨剤は常温において固形で,使用に便利なように棒状に成形したものである。油脂性の棒状バフ研磨剤は油脂性研磨剤と通称され,最も一般的なバフ研磨剤である。ステアリン酸,硬化油,牛脂,パラフィン,木蠟などを適当に配合し,必要に応じて金属セッケン,界面活性剤などを加え,これらの配合物を加熱溶融して,砥粒を均一に混練したのち,型に入れて冷却固化させて棒状に成形する。使用にあたっては,回転するバフの面に圧着し,摩擦熱によって必要量を溶融させて,バフ面に塗布する。〈白棒〉〈青棒〉〈赤棒〉と通称されるものはそれぞれ,砥粒としてアルミナ質微粉Al2O3,酸化クロム(Ⅲ)Cr2O3,酸化鉄(Ⅲ)Fe2O3を含む。
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世界大百科事典(旧版)内のバフ研磨剤の言及

【吉田[町]】より

…北部の多治比には毛利元就が青年期まで在城した猿掛(さるがけ)城跡があり,南部には桂城跡,鈴尾(すずのお)城跡など毛利氏一族や重臣の城跡がある。なお江戸時代後期,眼科医として知られた土生玄碩(はぶげんせき)は当地出身で,郡山公園に碑がある。可愛川に沿って国道54号線が通じる。…

※「バフ研磨剤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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