バラエティ(読み)ばらえてぃ(その他表記)variety

翻訳|variety

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バラエティ」の意味・わかりやすい解説

バラエティ
ばらえてぃ
variety

歌、踊り寸劇奇術などの演芸を並べたショーの一形式。本来の「変化」「多様」の意味から転じた用語で、フランス、ドイツではバリエテvariété, Varieteという。その起源は移動サーカスにあるとされ、第一次世界大戦を境にフランスをはじめヨーロッパ各国で流行、主としてミュージック・ホールで上演された。日本ではアメリカ帰りのダンサー高木徳子(とくこ)(1891―1919)が1916年(大正5)に「世界的バライチー」と称して一座旗揚げ、ダンス、楽劇、喜劇などを並べたものをもって巡業したのが本格的バラエティの最初である。これが浅草オペラの一つの布石となり、さらに昭和初期に発生したレビュー式軽演劇に取り入れられて発展し流行、その後舞台だけでなくラジオ、テレビの娯楽番組の題名にも用いられるようになった。アメリカではボードビルvaudevilleとよばれることが多いが、はっきりした定義はなく、語意はきわめてあいまいである。

[向井爽也]

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