バルイエス(読み)ばるいえす(その他表記)Barjesus

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バルイエス」の意味・わかりやすい解説

バルイエス
ばるいえす
Barjesus

生没年不詳。『新約聖書』の「使徒行伝(ぎょうでん)」13章が、キプロス島のパポスで活動していたユダヤ人魔術師として伝えている人物。彼は総督のところに出入りしていたが、その総督がパウロおよびバルナバの教えに傾くのを阻止しようと試みてパウロの怒りを招き、彼の非難ことばを浴びて盲目にされた、と報告されている。総督はこれをみて驚き、信仰に入った。バルイエスについては、ほか記録はない。

佐竹 明]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android