日本大百科全書(ニッポニカ) 「バルイエス」の意味・わかりやすい解説 バルイエスばるいえすBarjesus 生没年不詳。『新約聖書』の「使徒行伝(ぎょうでん)」13章が、キプロス島のパポスで活動していたユダヤ人魔術師として伝えている人物。彼は総督のところに出入りしていたが、その総督がパウロおよびバルナバの教えに傾くのを阻止しようと試みてパウロの怒りを招き、彼の非難のことばを浴びて盲目にされた、と報告されている。総督はこれをみて驚き、信仰に入った。バルイエスについては、ほかに記録はない。[佐竹 明] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例