ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バルデック=ルソー」の意味・わかりやすい解説
バルデック=ルソー
Waldeck-Rousseau, (Pierre-Marie-) René
[没]1904.8.10. コルベイユ
フランスの政治家。弁護士から政界に入り,L.ガンベッタ内閣と第2次 J.フェリー内閣の内相をつとめ,1884年結社法を成立させた。ドレフュス事件の勃発当時の首相となり (1899.6.) ,共和派連合勢力を基礎に政治的安定の確保に努め,A.ドレフュスに特赦を与えた。また社会主義者の A.ミルランとパリ・コミューンにおける市民の虐殺者 G.ガリフェ将軍を入閣させて諸政治勢力の不満を解消し,政治体制の安定を目指そうとしたが,その社会政策は資本家の反対を受け,労働者にも喜ばれなかった。 1902年の選挙後辞任し上院に籍をおき,後継者の E.コンブ内閣の急進主義を批判した。
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