急進主義(読み)きゅうしんしゅぎ

百科事典マイペディアの解説

急進主義【きゅうしんしゅぎ】

ラテン語radix(根)に由来する英語ラディカリズムradicalismなどの訳。一般にある原理・原則にもとづき,既成の政治体制ないし社会体制,思想・信条を根底的に批判し,これを急激かつトータルに変革していこうとする立場や態度をいう。〈漸進主義〉に対立し,〈原理主義〉に近しい。あらゆる時代と場所に見出されるが,革命の理論たるマルクス主義の登場以降,さらにはとりわけ〈五月革命〉(1968年)以降の諸運動に,この語が積極的な意味合いで冠せられることがある。

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世界大百科事典 第2版の解説

きゅうしんしゅぎ【急進主義 radicalism】

ラテン語のradix(根)という語にその語源を求めることのできるラディカリズムを,日本語では急進主義と訳している。この言葉は大きくいって2種類の使われ方をする。その第1は,指示する対象の内容が一定せず,指示する人の立場やその背景の時代や地域によって意味内容が異なってくる。したがってそれは幅広い対象について使用され,それゆえあいまいさを免れない。第2の用法は,西ヨーロッパの近代政治史上の特定の立場を指示するものであって,この場合ははっきりした歴史的限定を与えることができる。

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精選版 日本国語大辞典の解説

きゅうしん‐しゅぎ キフシン‥【急進主義】

〘名〙 政治、社会などの体制をきびしく批判し、過激な主張、行動を伴って変革を迫る立場。一八世紀末のイギリスで、選挙法や議会制度の改革を主張した一派にこの名が用いられ、のちフランスの急進党の主張となった。ラジカリズム。⇔漸進主義。〔現代語解説(1924‐25)〕

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世界大百科事典内の急進主義の言及

【近代主義】より

…とくに後者は,封建的伝統を攻撃するばかりではなく,いまや〈新たなるものの伝統〉として市民文化の世界に君臨することになったブルジョア的世界観そのものにまで挑戦した。その結果,この反伝統の運動は旧慣墨守の保守主義への反対にとどまらず,一部に,制度,道徳,知性そのものまでも根源的な懐疑精神によってとらえ返そうとする急進主義(ラディカリズム)の風潮を生み出すことになった。とくに風俗やライフスタイル面でのラディカリズムは,日本の〈モボ・モガ〉現象にみられるように,醇風美俗世界の強い情緒的反発に出会うことになった。…

※「急進主義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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