日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
バルナ国際バレエ・コンクール
ばるなこくさいばれえこんくーる
Varna International Ballet Competition
世界で最初にプロのバレエ・ダンサーを対象として開かれた国際バレエ・コンクール。ブルガリアのバルナで、ほぼ隔年開催されている。ロシアのモスクワ国際バレエ・コンクール、アメリカのジャクソン国際バレエ・コンクールと並び三大国際バレエ・コンクールの一つとされている。1964年にブルガリア文化省によって創設され、ソ連崩壊の翌1992年からは、バルナ国際バレエ・コンクール財団Foundation International Ballet Competition-Varnaが主催している。
開催時の年齢が20歳以上26歳未満を対象とするグループA(シニア)、15歳以上20歳未満を対象とするグループB(ジュニア)の二つの部門がある。審査は第3ラウンドまで行われる。ソロ、ペアのどちらでも出場でき、ペアで出た場合も出場者それぞれが該当する部門の個人として評価される。男女各部門の上位3名に金・銀・銅賞が授与されるほか、シニア部門からバルナグランプリ、ジュニア部門から特別栄誉賞の受賞者が選ばれる。そのほかに、若いダンサーへの特別賞、振付作品に対する栄誉賞などもある。
日本人では、1974年(昭和49)に森下洋子が初めて金賞を受賞。また、1988年には小嶋直也が男性で初めて金賞を受賞した。
[編集部]