日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ジャクソン国際バレエ・コンクール
じゃくそんこくさいばれえこんくーる
Jackson International Ballet Competition
アメリカのミシシッピ州ジャクソンで4年に1度開かれる国際バレエ・コンクール。正式名称はアメリカ国際バレエ・コンクールUSA International Ballet Competitionで、略称USA IBC。ブルガリアのバルナ国際バレエ・コンクール、ロシアのモスクワ国際バレエ・コンクールと並び三大国際バレエ・コンクールの一つとされている。バレエ指導者のタリア・マーラThalia Mara(1911―2003)によって1978年に運営団体が設立され、翌1979年、15か国70名のダンサーが参加して第1回のコンクールが開催された。プロダンサーのスカウトを目的にした来場者や関係者が多数訪れることで知られる。
15歳から19歳未満のジュニア部門、19歳以上26歳までのシニア部門があり、書類とビデオ審査を通過した出場者が、三つのラウンドの合計スコアで競い合う。男女各部門の上位3人に金・銀・銅賞が授与される。このほか、ベストカップル賞、ロバートジェフリー記念賞(特別賞)、審査員奨励賞、振付賞などがある。メダルや賞金のほかに、著名なダンススクールで学ぶための奨学金やダンススタジオとのシーズン契約など、プロダンサーとしての仕事をサポートする副賞も用意されている。
2014年(平成26)は、シニア部門で加瀬栞(かせしおり)が金賞、宮崎たま子が銀賞を受賞した。ほかにも、1994年(平成6)に佐々木大(だい)、2006年に倉永美沙(くらながみさ)がそれぞれシニア部門の金賞を受賞している。
[編集部]