バン・ベクテン(読み)ばんべくてん(英語表記)Carl Van Vechten

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バン・ベクテン」の意味・わかりやすい解説

バン・ベクテン
ばんべくてん
Carl Van Vechten
(1880―1964)

アメリカの小説家、批評家アイオワ州生まれ。初め音楽評論家、劇評家、のち作家に転じ、1920年代の世情風俗を軽妙な筆致で軽い風刺を利かせて描いた。おもな作品に『ピーター・ウィッフル』(1922)、『刺青(いれずみ)伯爵夫人』(1924)、『黒んぼ天国』(1926)などの小説のほか、猫を題材にした『虎(とら)、家に入る』(1920)など。また、G・スタインの著作の編纂(へんさん)を手がけ、写真の世界にも深い関心をもつなど、幅広い活動をした。

[平野信行]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android