劇評家(読み)げきひょうか

精選版 日本国語大辞典 「劇評家」の意味・読み・例文・類語

げきひょう‐かゲキヒャウ‥【劇評家】

  1. 〘 名詞 〙 演劇批評専門にする人。演劇評論家。
    1. [初出の実例]「幸堂得知はひたすら先人の形(かた)を説いて俳優手足を束(くく)り技芸を挙げて一の摸型(ゐがた)の内に入れんとす。未(いまだ)以て真の劇評家(ゲキヒャウカ)とは云ふ可らず」(出典:劇評家(1892)〈斎藤緑雨〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の劇評家の言及

【劇評】より

…初めは役者の容色,姿態を品評するだけであったが,しだいに技芸評に重点がおかれるようになり,《役者口三味線(くちざみせん)》(1699∥元禄12)にいたって新しく合評形式を確立した。明治以後,新聞や演劇雑誌の発達にともない,それを基盤に専門の劇評家が生まれ,劇評の近代化への努力が続けられた。【権藤 芳一】
[西欧と近代以降の日本]
 西欧での演劇批評はギリシア悲劇に対するアリストテレスの《詩学》にその萌芽をみる。…

※「劇評家」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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