化学辞典 第2版 「バーチフィールド試験」の解説
バーチフィールド試験
バーチフィールドシケン
Burchfield test
ゴムを熱分解し,発生したガスをバーチフィールド試薬のなかに通してその呈色反応をみる方法.
(1)aによる呈色反応:試料の小片を試験管にとり,5~10 s 乾留を行い,熱分解して発生するガスをaを入れた別の試験管に導入し,よくふりまぜ,色の変化を観察する.aは緑色で,ポリ(塩化ビニル),ネオプレンなどのように分解ガス中に塩酸を含むものは赤色に,またポリ(酢酸ビニル)のように酢酸を含むものは黄色に変化する.
(2)bによる呈色反応:(1)と同様に乾留によって熱分解したガスをbに導入し,2~3 min 放冷後静かにふりまぜ,呈色を記録する.次に約100 ℃ に3 min 加熱し,変色の様子を調べる.この加熱前後の呈色反応よりゴムの成分を鑑識する.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報