バーナードループ(読み)ばーなーどるーぷ(その他表記)Barnard's Loop

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バーナードループ」の意味・わかりやすい解説

バーナードループ
ばーなーどるーぷ
Barnard's Loop

オリオン座にある散光星雲超新星残骸(ざんがい)。オリオン座のほぼ中央にあるオリオン大星雲などを形づくる巨大分子雲の一部であり、オリオン大星雲を円の中心にもつ半円弧を形成している。バーナードループを輝かせているのはオリオン大星雲内の若い星からの紫外線と考えられている。肉眼ではほとんど見えないが、長時間露光の写真撮影でよく写る。アメリカの天文学者バーナードにより発見された。カタログ番号はSh2-276。距離は約1600光年。直径は約300光年。視直径は10度×15度程度。200万年前、オリオン大星雲付近にあった星の超新星爆発により形成されたと考えられている。2月初旬の午後7時ごろに南東の空に、午後9時ごろに南の空に位置する。

[編集部 2022年12月12日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む