パパ・クオータ制(読み)ぱぱ・くおーたせい(その他表記)Papa Quota

知恵蔵mini 「パパ・クオータ制」の解説

パパ・クオータ制

育児休暇の一定期間を父親に割り当てる制度(Quotaは割り当ての意味)。1993年にノルウェーが初めて導入し、北欧を中心として広まった。ノルウェーの本制度では、賃金全額保障で44週間(8割保障で54週間)の育児休暇のうち、6週間は男性だけが取得可能なパパクオータ(父親休暇)となっており、男性が育児休暇を取らなければ、その権利は消滅する。ノルウェーでは、本制度導入以前の男性の育児休暇取得率は約4%だったが、2003年には90%にまで急増した。日本では05年の調査で男性の育児休暇取得率は0.5%であり、16年10月、厚生労働省はパパ・クオータ制導入の検討に入った。17年の通常国会において、関連法改正案の提出を目指している。

(2016-10-27)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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