山川 世界史小辞典 改訂新版 「パフラヴィー文字」の解説
パフラヴィー文字(パフラヴィーもじ)
中期ペルシア語(パフラヴィー語)を書くのに用いられた文字で,右から左に書かれる。アラム文字がしだいに変化してできたもので,走行体(行書体)は6世紀頃完成した。同一記号で多くの音価を有するものがあり,きわめて読みにくい。原則としては子音のみで22文字からなる。イランのイスラーム化後もゾロアスター教系の書物のなかで用いられたが,アラビア文字による表記法にしだいに代わられた。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報