パラ輝砒鉱(読み)パラきひこう

最新 地学事典 「パラ輝砒鉱」の解説

パラきひこう
パラ輝砒鉱

pararsenolamprite

化学組成Asの鉱物直方晶系,空間群Pnm21,格子定数a1.01193nm, b0.36288, c1.03152,単位格子中18分子含む。微細刀身状結晶,その放射状あるいは平行状集合体。金属光沢。劈開{001}完全。硬度2〜2.5。比重5.88。鉛灰色,条痕黒色。不透明,反射光下で緑青色を帯びた白色。異方性強く,暗褐〜暗緑灰色。反射多色性明瞭,伸長方向に平行でクリーム色,伸長方向と垂直で褐,灰,緑色。反射能,最大値57.6(400nm)〜43.3(700),最小値49.6(400)〜39.5(700)。自然砒(arsenic)(),輝砒鉱(arsenolamprite)(Bmab)と三形を構成。パラ輝砒鉱は自然砒と輝砒鉱の基本As配置が交互に繰り返すユニークな結晶構造をもつ(Yoshiasa et al., 2019)。大分県向野むくの鉱山の熱水鉱脈鉱床中に石英,自然砒,輝安鉱と共出。パラ輝砒鉱は共存する自然砒より分解されにくい。パラ輝砒鉱には8wt.%程度のSbが含まれ,それが安定に寄与している可能性がある。直方晶系の輝砒鉱とは異なる直方晶系型砒素ということで,松原聰ほかによって命名(IMA 1999-047)。参考文献Yoshiasa et al.(2019) Nature Sci. Rep., Vol.9: 6275

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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