パリ都市計画グランドプロジェクト(読み)パリとしけいかくグランドプロジェクト

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

パリ都市計画グランドプロジェクト
パリとしけいかくグランドプロジェクト

フランスの首都パリの都市再生プロジェクト。グラン・プロジェ Grands Projetsと呼ばれ,「大統領のプロジェクト」ともいう。1981年にフランソア・M.ミッテランが大統領に就任すると,フランス革命 200年を記念する大規模な都市再開発と文化施設の新築・改造によるパリ大改造計画を打ち出し,1985年より九つのプロジェクトを指揮した。プロジェクトの設計者は国際コンペティションで選出された。ルーブル美術館の大改造(1989),グランド・アルシュ(凱旋門型の国際通信センター),アラブ世界研究所(1987),大蔵省新庁舎(1989),新国立図書館(1995)の建設,1900年のパリ国際博覧会の際に建設されたオルセー駅を保存・改装したオルセー美術館(1986),オペラ・バスティーユ(1989)の創設ラ・ビレット(都市公園,音楽都市,科学産業都市などからなる)大開発などが行なわれた。なかでも,建築家イオ・ミン・ペイの設計により,ルーブル宮殿中庭にルーブル美術館中央入口として建設されたガラスのピラミッドは大きな話題となった。

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