パレオソム(その他表記)palaeosome, palasome, paläsome

岩石学辞典 「パレオソム」の解説

パレオソム

最初は交代鉱床の主な物質に使用されたが[Boydell : 1926],その後,特にミグマタイトの一部でアナテクシス過程で残った固体部分に使用されている[Scheumann : 1936].ミグマタイトの仮想的な原岩を指し,メソソムおよびパレオソムはいずれもミグマタイト複合体の一部であってネオソムではなく,一般に普通の変成岩外見を示すものをいう[Henkes & Johannes : 1981].パレオソムは複合岩体の部分で,アナテクシスの過程で残ったもので,伴われる岩石よりも古いものである.普通に用いられる語である.メーネルトはミグマタイトをパレオソムとネオソムの二つに区分し,パレオソムはミグマタイトの原岩としているが,ヨハネスはこの語は成因的な意味があり,純粋な記載には避けるべきであるとしている[Mehnert : 1968, Johannes : 1983].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む