パレスチナ難民

共同通信ニュース用語解説 「パレスチナ難民」の解説

パレスチナ難民

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)などによると、1948年、地中海東岸のパレスチナイスラエルが建国されて居住地を追われ、周辺国などへの移住を強いられたアラブ人とその子孫たち。当時は70万人超だったが、子孫が増え、現在の難民登録者は約530万人。パレスチナ自治区(ガザ地区ヨルダン川西岸)、ヨルダン、レバノンシリアなどに居住し、UNRWAによる教育や医療の支援を受けている。現在イスラエル領の故郷への帰還権を主張するが、イスラエルは拒否している。(共同)

更新日:

出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報

知恵蔵 「パレスチナ難民」の解説

パレスチナ難民

1948年にイスラエルが成立した際、多くパレスチナ人が故郷を追われ難民となった。さらに67年の第3次中東戦争でイスラエルが支配地域を広げると、また難民が発生した。その子孫を含め、400万以上の人々の故郷に帰る権利をパレスチナ側は主張しているが、イスラエルは難民の帰還を拒絶しており、和平交渉における最大難問の1つである。

(高橋和夫 放送大学助教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android