ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パレット方式」の意味・わかりやすい解説 パレット方式パレットほうしきpalletization system 貨物の仕分け,積込み作業などを合理化,省力化するため,荷台 (パレット pallet) に多数の少量貨物を載せ,フォークリフトなどの荷役機械で扱う荷役作業方式。パレット輸送,パレチゼーションともいう。当初は工場内での物資移動や保管に用いられていたが,第2次世界大戦後アメリカでパレット単位による貨物の輸送運搬を始めたことから発達した。パレットを使えば,列車からトラックへの積替えなどがフォークリフトで容易にできるため,省力化,迅速化につながるほか,荷物のいたみが少いなどの利点があり,現在広く利用されている。ただし,トラックなどに積んだ場合の積載効率が落ちる欠点がある。パレットには,構造上平型と箱型があり,材料によって木製,鉄製などがある。当初は各企業が独自のパレットを使用していたが,回収がむずかしいことから近年,統一したサイズ,材質のパレットが出回り,企業間の荷役作業・輸送に使われている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by