フォークリフト(読み)ふぉーくりふと(その他表記)forklift

翻訳|forklift

デジタル大辞泉 「フォークリフト」の意味・読み・例文・類語

フォークリフト(forklift)

荷物の下にフォーク形の腕を差し込んで上げ下げする装置をつけた運搬用自動車。

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精選版 日本国語大辞典 「フォークリフト」の意味・読み・例文・類語

フォーク‐リフト

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] forklift ) 車の前部にフォーク形の鉄板が突き出ていて、それを上下させて荷物の積み卸しや運搬をする車。駅、工場、倉庫、埠頭(ふとう)などで用いられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「フォークリフト」の意味・わかりやすい解説

フォークリフト
ふぉーくりふと
forklift

工場、倉庫、港湾、駅、貨物流通基地、市場などにおいて、物資の積み下ろし、構内輸送などに使用される荷役用特殊自動車一種。通常は四輪車で、前方に2本のマストをもち、それに沿って上下する2本のフォークを荷物の下に差し込み、持ち上げる。荷揚げ能力は小は1トンから、大は40トンにまで及ぶが、最大揚高は3メートルが標準的である。全負荷での荷揚げ速度は毎秒220~480ミリメートル程度であるが、40トンの超大型になると140ミリメートルと遅くなる。荷役を容易にするとともに、走行中の安定をよくするために、マストは前後に傾けられるようになっており、前傾6度、後傾12度というのが標準的である。取り扱う荷物の形態、性状などに応じて、フォークのかわりにさまざまなアタッチメントを備えたものもあるし、交換可能なものもある。

 四輪であるが小回りが効き、至近の荷物の下に正確にフォークを差し込まなければならないので、通常は後輪を操向、前輪駆動して走る。通常は前輪よりも前にフォークがあり、前輪より後ろの自重で荷物とバランスをとって持ち上げるが、小径の前輪を荷物の下に差し入れて持ち上げる式のリーチ型フォークリフトもある。全長が短く、いっそう小回りが効くのが特徴である。原動機としてはガソリンディーゼル、同ターボ付きなどの内燃機関と、バッテリーによる電気モーターがあり、内燃機関の場合には前後進とも2段の手動または自動変速機を備える。大型のものではパワーステアリングも装備される。

[高島鎮雄]

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改訂新版 世界大百科事典 「フォークリフト」の意味・わかりやすい解説

フォークリフト

パレットを用いてユニット化した荷物の積卸しおよび運搬をする機械。構内用産業車両の代表的機種である。正しくはフォークリフトトラックfork lift truckという。車体前部にあるフォークを油圧シリンダーによりマストに沿って昇降させる。車体はゴムタイヤマウントで,駆動は内燃機関式が多いが,近年は環境対策面から蓄電池を用いた電動式が普及している。フォークリフトは,その小回り性能を活かして,貨車やトラックと資材置場や倉庫の荷受けプラットフォームとの間の積卸しや,倉庫内の荷役運搬に多用されている。パレタイズされたユニットロードだけでなく,原木や大寸箱物などを扱うために,さまざまのアタッチメントを装備することができるようになっている。特殊用途用では長尺物の荷役運搬用のサイドフォークリフトや,コンテナー扱い用の大容量フォークリフトトラックがある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フォークリフト」の意味・わかりやすい解説

フォークリフト
forklift; forklift truck

重量物積み上げ運搬装置。フォークリフト・トラックともいう。荷役機械の代表的なもので,四輪車や無限軌道式自動車の前面に,荷受け用の2本のフォーク (爪) が取り付けてある。フォークはマストに沿って上下して,荷物の積み降ろし作業を行ない,自走して運搬する。工場,倉庫,駅構内,港湾,空港などで使用されている。フォークの昇降やマストの傾動は油圧によるが,動力はガソリン機関が最も多く,ディーゼル機関,ガソリン電気式,液化ガス式,蓄電池式もある。積載能力は 1t程度から,50t程度まである。無人フォークリフトの登場も手伝って荷役作業の効率化ないし省力化に不可欠なものとなっている。

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百科事典マイペディア 「フォークリフト」の意味・わかりやすい解説

フォークリフト

正しくはフォークリフト・トラックfork lift truck。自走できる車体の前端にマストを備え,前方に突き出たフォークがマストに沿って上下する荷役機械。フォークをパレット(荷台)などに差し込み,持ちあげて運ぶ。
→関連項目コンテナー船パレット(機械)

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