パロネン(読み)ぱろねん(その他表記)Samuli Paronen

日本大百科全書(ニッポニカ) 「パロネン」の意味・わかりやすい解説

パロネン
ぱろねん
Samuli Paronen
(1917―1974)

フィンランドの小説家。小学校卒業後、大工、伐木夫、漁師石工、石灰焼き、ガラス工、画家、電気工事士、鉱夫を経て、47歳で文壇にデビュー。都市、寒村戦場鉱山、漁師町ほか、現代社会の底辺に疎外されたように生きる人々の絶望的な営みをえぐり出した。「(それでも、彼らは)彼らのものとはいえない社会を支えている」と、人間実存に潜む矛盾を糾弾し続けた。作品には短編集『これが8号室』(1969)ほかがある。

[高橋静男]

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