パートタイム学生(読み)パートタイムがくせい

大学事典 「パートタイム学生」の解説

パートタイム学生
パートタイムがくせい

アメリカ合衆国イギリスなど欧米に多くみられる就学形態。大学の通常コースに通い,4年制の大学であれば卒業までに必要な単位をとり,通常4年間で学位取得を目指すフルタイム学生に対し,通常のコースより単位取得が少なくても,学位を取得できるのがパートタイム学生である。アメリカでは,通常コースの75%未満の単位取得でよいとされる学生がパートタイム学生とよばれている。現在のアメリカでは,家庭をもちながら,あるいは働きながら大学に通う学生も多いため,そうした事情を考慮して,各学生にあわせて必要単位数を決めているのである。今日,アメリカではパートタイム学生が一般化しており,4年制の大学では20%以上が,2年制の大学だと60%以上がパートタイム学生である。日本ではまだ認められていないが,近年,大学が社会人学生の受入れを積極的にすすめるなかで,パートタイム学生の受入れが検討されている(2000年大学審議会答申「グローバル化時代に求められる高等教育の在り方について」)
著者: 栗原康

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

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