ヒス束(読み)ヒスソク

デジタル大辞泉 「ヒス束」の意味・読み・例文・類語

ヒス‐そく【ヒス束】

心房心室を結ぶ特殊な心筋線維の束。心臓の刺激伝達系の一部で、房室結節から始まり、心房心室境界に位置する線維組織(中心線維体)を貫いて心室中隔の頂上部に達する。名称は発見者であるスイス生まれでドイツの医師・解剖学者ウィルヘルム=ヒス(1863~1934)の名に由来房室束

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒス束」の意味・わかりやすい解説

ヒス束
ヒスそく

房室束」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内のヒス束の言及

【刺激伝導系】より

…また筋原繊維に乏しいが細胞要素はすべて備えている。この細胞の興奮はまず心房筋に広がり,房室結節(1mm×3mm×5mm),房室束(ヒス束)の左右の脚を経てプルキンエ繊維に伝わり,心内膜から左右の心室筋へ伝えられる。この興奮伝導路が刺激伝導系と呼ばれるもので,規則正しい心律動を支配している系である。…

※「ヒス束」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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