ヒダーヤト(その他表記)Hidāyat, Ṣādiq

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒダーヤト」の意味・わかりやすい解説

ヒダーヤト
Hidāyat, Ṣādiq

[生]1903.2.17. テヘラン
[没]1951.4.4. パリ
イランの小説家。名門に生まれ,テヘランで学んだのち,1926年から 4年間フランス,ベルギーに留学,西ヨーロッパの作家の影響を強く受けた。帰国後 37年まで盛んに創作活動を続け,下層階級,民間伝承,歴史をテーマとした多くの作品を執筆。レザー・シャー体制末期の 37~41年政治的重圧のために執筆を中止し,ムハンマド・レザー・シャーの即位後再び活動を始めたが,イラン社会の実情と人間の不合理に苦悩のあまりガス自殺した。非常に多作で,主著は短編小説集『3滴の血』Seh qaṭre-ye khūn (1932) ,『明暗』Sāyeh-ye raushan (33) ,『野良犬』Sag-e vilgard (42) ,長編『盲の梟』Būf-e kūr (37) ,『ハージー・アーガー』Hājjī Āghā (45) 。特に『盲の梟』はシュルレアリスムの手法による彼の最高傑作とされ,邦訳もある。

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