普及版 字通 「ヒ・つつしむ・たすける」の読み・字形・画数・意味
9画
(異体字)
7画
[字訓] つつしむ・たすける
[説文解字]
[字形] 形声
声符は必(ひつ)。正字はに作り、必+卩(せつ)。〔説文〕八上に「愼むなり。比に從ひ、必聲」とするが、初文のは必を拝する形。必は矛(ほこ)・鉞(まさかり)の類の刃器を柄に装着する形。戚(鉞)の字に含まれる(しゆく)は、その刃光が下に放たれる形。これを聖器として拝し、呪儀を行うことがあった。これを中におく形は(せき)で寂の初文。必を中におくのは(ふく)、呪鎮として虎形を配して(ふく)という。金文の〔晋姜鼎(しんきようてい)〕に「を(経)(けいよう)し(やわらぎおさめ)、我が(いう)(謀)を宣(の)べ(つつし)む」とあり、宣は宣。〔書〕にはを用い、〔召誥〕「(つつし)みて上下に祀る」、〔大誥〕「天(ひそ)かに我が功を(たす)けたり」のようにいう。の初義はの字形から知られるように、聖器によって祈りまつること、それによって天の祐助をうることをいう。
[訓義]
1. つつしむ、つつしみいのる。
2. たすける。
3. なやむ、つかれる。
4. 水のながれるさま、泉のわきでるさま。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ツタナシ
[熟語]
祀▶・慎▶・重▶・勅▶・涌▶・労▶
[下接語]
・誥・深・懲・敦・謀・無
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報