ヒドノカルピン酸(読み)ヒドノカルピンサン

化学辞典 第2版 「ヒドノカルピン酸」の解説

ヒドノカルピン酸
ヒドノカルピンサン
hydnocarpic acid

11-(2-cyclopenten-1-yl)undecanoic acid.C16H28O2(252.38).中国医薬でハンセン病治療に用いる大風子(Hydnocarpus anthelmintica種子)に,グリセリドとして含まれている.(+)-ヒドノカルピン酸は融点59~60 ℃.+68°(クロロホルム).クロロホルムに易溶,エタノール,エーテルに難溶,水に不溶.らい菌に対し,阻止作用を示す.[CAS 495-67-6]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

関連語 レダクチン酸

世界大百科事典(旧版)内のヒドノカルピン酸の言及

【大風子油】より

…イイギリ科のダイフウシノキの種子を種皮を除き圧搾して得られる油脂。これは,不飽和環状基を有する脂肪酸,すなわちヒドノカルピン酸hydnocarpic acid,チャウルムーグリン酸chaulmoogric acid,ゴルリン酸gorlic acidと,少量のパルミチン酸などの混合物のグリセリンエステルである。種子の含油率38%,核55%。…

※「ヒドノカルピン酸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む