ヒドロベンゾイン

化学辞典 第2版 「ヒドロベンゾイン」の解説

ヒドロベンゾイン
ヒドロベンゾイン
hydrobenzoin

1,2-diphenyl-1,2-ethanediol.C14H14O2(214.26).ベンゾインナトリウムアマルガムで還元すれば,主としてヒドロベンゾインが得られる.分子内に対称中心をもつので,光学不活性なメソ体(1RS,2SR)とラセミ体(1RS,2RS)が存在するが,後者はイソヒドロベンゾインとよばれる.(1RS,2SR)-ヒドロベンゾイン:板状晶.融点138 ℃.d1340.971.(1RS,2RS)-ヒドロベンゾイン:塊状晶.融点122~123 ℃.(1R,2R)-ヒドロベンゾイン:針状晶.融点149~150 ℃.+92°(エタノール).(1S,2S)-ヒドロベンゾイン:融点146 ℃.-92°(エタノール).エタノールに可溶,水に不溶.希硫酸と加熱すると転位しておもにジフェニルアセトアルデヒドを生じる.酸化すればベンゾイン,ベンズアルデヒドなどとなる.[CAS 492-70-6]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む