スイス連邦工科大学チューリヒ校(読み)スイスれんぽうこうかだいがくチューリヒこう

大学事典 の解説

スイス連邦工科大学チューリヒ校[スイス]
スイスれんぽうこうかだいがくチューリヒこう

チューリヒ工科大学スイス)ともいう。1855年にポリテクニク(スイス)として設立され,1911年に現在の名称に改称された。スイスの大学は州に管理されているため,その設立をめぐっては議論があったが,1854年に連邦工科大学(ETH)設立のための法が制定され,スイスで初めての連邦直属の高等教育機関となり,国家統合のシンボルとなった。ローザンヌに姉妹大学であるスイス連邦工科大学ローザンヌ校がある。設立当初の学生数は68人だったが,年々その数は増加し,1968年以降は女子学生の数も増え(31.1%),2016年現在,16学科,23の学士課程に8934人,40の修士課程に5836人の学生がおり,博士課程には4010人が在籍している(ETHチューリヒ『年報』2016年版)。1970年代から国際化がさらに進展して外国籍の教授が増加し,外国籍の学生も多い(38.2%)。ヨーロッパの先進的な五つの工科大学からなるIDEAリーグ創設時からのメンバーで,さまざまな世界の大学ランキングの上位に位置づけられている(2015/16年のタイムズ誌の世界大学ランキングでは9位,ヨーロッパでは4位)卒業生にはヴィルヘルムレントゲンアインシュタイン等がおり,21人のノーベル賞受賞者を輩出している(2016年現在)
著者: 中山あおい

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

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