最新 地学事典 「ヒビンアルカリ岩体」の解説
ヒビンアルカリがんたい
ヒビンアルカリ岩体
Khibin alkaline massif
コラ半島中央部に産する直径数十kmのほぼ円形のアルカリ火山-深成岩体。先カンブリア時代の変成岩類・火成岩類を貫くヘルシニア期の岩体で,火山岩~火砕岩類を挟む中~上部古生層のルーフペンダントをのせる。岩体内部にも火山岩質の部分があり,浅所で固結した火山-深成岩体と考えられている。かすみ石閃長岩を主体とするが,火山岩質のものとしてはピクライト質ひん岩・エセックサイトひん岩・フォノライト・粗面岩など,深成岩質のものとしてはアルカリ閃長岩・かすみ石閃長岩・アイヨライト・ウルタイトなどがある。末期には亜アルカリ質のランプロファイアー,かすみ石岩などの岩脈が貫入。まったく同じような大きさ,岩質,貫入時代のロボゼロ・アルカリ岩体と東西に並ぶ。いずれもりん灰石の鉱床で有名。
執筆者:黒田 吉益
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

