普及版 字通 の解説
11画
[字訓] ひめがき・ます・たすける
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(卑)(ひ)。に低いものの意がある。〔説文〕十三下に「すなり」とするのは、〔詩、風、北門〕「事、一に我にす」の意によるものであろうが、それは俾益(ひえき)の意。は低い土牆、ひめがきをいう。
[訓義]
1. ひめがき、ひくいかき。
2. ひくい湿地。
3. 俾と通じ、ます、くわえる、たすける。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 アタフ・タタク・アツシ・ツク・マス・スケ・シノブ・ミジカシ
[語系]
・俾・婢bieは同声。pie声に卑下の意があり、声の字は多くその声義を承ける。俾は〔説文〕八上に「(ま)すなり」とあり、俾益の字。ただは〔爾雅、釈詁〕に「厚なり」、〔広雅、釈詁二〕に「助くるなり」とあって、俾と通用することがある。
[熟語]
遺▶・益▶・汚▶・下▶・湿▶・助▶・増▶・薄▶・倪▶・▶
[下接語]
竹・杜
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報