ヒマラヤン種(その他表記)Himalayan

改訂新版 世界大百科事典 「ヒマラヤン種」の意味・わかりやすい解説

ヒマラヤン[種]
Himalayan

ペルシアネコシャムネコを交配して作出された新しい長毛種の家ネコ。ペルシアの美しい長毛とシャムの澄んだブルーの目と特徴的なポイントを兼備したネコで,性質は穏和でなれやすく,甘えん坊である。この品種が育種された歴史は浅く,理想長所を兼備した子ネコが生まれる割合はまだ必ずしも多くはない。耳,顔,四肢,長い尾は体部より鮮やかな暗色で,これらをポイントとよび,チョコレート・ポイント,ライラック・ポイント(藤色),ブルー・ポイント,レッド・ポイントなどがある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のヒマラヤン種の言及

【ウサギ(兎)】より

…(4)兼用種 日本白色種(イラスト)は明治以降に日本で改良された毛肉兼用種で,体重約4.8kg。(5)愛玩用種 ヒマラヤン種Himalayan,ダッチ種Dutch(イラスト),ポーリッシュ種Polishなど,体重1~2kgの小型の品種がある。
[飼養]
 ウサギは野草,牧草,野菜,穀類などを体重の10~30%採食するから,これを1日,2~3回に分けて給与する。…

【ネコ(猫)】より

… 以上のほか虹彩が片方がブルーで他がオレンジのオッドアイ,全身が無毛のヘアレスキャットなどもあるが,これらは固定した品種ではなく,いろいろな品種に起こりうる。ヒマラヤン(イラスト)はペルシアネコとシャムネコを交配して1950年代に新しく作出された。
【イエネコの生態】

[表情]
 ネコはイヌやサルとともに表情の豊かな動物である。…

※「ヒマラヤン種」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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