ペルシアネコ
ぺるしあねこ
Persian cat
哺乳(ほにゅう)綱食肉目ネコ科の動物であるイエネコFelis catusの1品種。アフガニスタン在来のペルシアネコとトルコ在来のアンゴラネコをもとにイギリスで1世紀ほどかけて作出された代表的長毛種。長い胴に短い四肢がつくずんぐりした体形で、骨格はがっしりとしている。頭は幅広く、顔は平らで大きい。鼻は低く扁平(へんぺい)で、目は丸く、耳は小さい。尾は短いがふさふさとし、その先端は房状となる。体全体が長い被毛で豊かに覆われているが、とくに頸(くび)の周りはふさふさとしている。毛色はホワイト、ブルー、ブラックなどさまざまの色合いがみられ、毛色別に種類が分けられている。性質は温和で、飼い主に対し愛情豊かにふるまい、動作は優雅で気品にあふれる。
[成島悦雄]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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ペルシアネコ
Persian cat
代表的な長毛種のイエネコで,西ヨーロッパでイギリスを中心に1世紀以上の歳月を経て,長くて絹のように美しい被毛のネコを目標に育種されたもので,名称は原産地とは関係がない。顔は大きくて丸く,おでこで鼻は小さくてしゃくれ,日本の愛玩犬チンに似ており,柔らかい豊富な長毛が特徴。体はずんぐりしていて四肢は太く,やや短く,イエネコのうちでは大型である。毛色は白,黒,青,クリームなど十数種がある。
執筆者:一木 彦三
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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ペルシアネコ
Persian cat
ネコ (イエネコ) の1品種。 16世紀頃アンゴラからヨーロッパにもたらされたと考えられるが,意図的に交配が始まったのは 1871年からである。全身が美しい長毛におおわれる。四肢は短く,頭が丸くてがんじょうで,眼も大きくて丸い。耳は小さく,吻がしゃくれている。毛色は白,黒,青,チンチラ,スモークなど変化に富んでいる。また,眼の色も青,オレンジなどさまざまである。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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百科事典マイペディア
「ペルシアネコ」の意味・わかりやすい解説
ペルシアネコ
ネコの一品種。大型,体色は白,黒,灰,また虎毛など。体毛は長くふっくらしたものと,薄いものとがある。眼は大きく間隔が広い。原産地はイランとトルコといわれている。愛玩用。
→関連項目ネコ(猫)
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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世界大百科事典(旧版)内のペルシアネコの言及
【ネコ(猫)】より
…長尾),マンクス(尾がごく短く,後肢が長い),ニホンネコ(イラスト)(一般に小型で,輪斑型はまれ,尾は長短不定)などのように,ほとんどの色相が見られるものとがある。
[長毛種]
[ペルシアネコ](ペルシア。鼻が短く,チンのようにしゃくれ,体はがんじょう),アンゴラ(鼻は正常で,体は細い。…
※「ペルシアネコ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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