日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヒリヤード」の意味・わかりやすい解説 ヒリヤードひりやーどNicholas Hilliard(1547―1619) イギリスの細密画家、金工家。エクセターの金細工師の息子に生まれ、初めR・ブランドンの下で宝石職人として修業を積んだ。1570年ころ宮廷細密画家、金細工師に任ぜられ、72年以降幾度かエリザベス女王の肖像を描いた。86年には国璽を制作し、80年から約20年間、イギリスの代表的な細密画家として名声をほしいままにした。その典雅でみずみずしい細密画には、明らかにホルバイン(子)やクルーエの影響が認められる。著書に『細密画論』がある。ロンドンに没。[谷田博行] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例