普及版 字通 「ヒン・ハン」の読み・字形・画数・意味
17画
(異体字)
7画
[説文解字]
[字形] 会意
二豕(し)+火。犠牲を焚(や)く祭儀をいう字であろう。周の故地の名。〔説文〕六下に字を(ひん)に作り「の太王の國。右扶風美陽に在り」とし、また重文としてをあげ、「美陽亭はちなり。民俗、夜を以て市す。山り。山に從ひ、(ひん)に從ふ。闕(けつ)」とする。闕とはその会意の意を知りがたいとするものであろう。金文に(ひん)の字があり、王・伯の器がある。はの初文であろうと思われる。犠牲を焚いて祀る祭儀を示す字であろうが、その義の用例はみえない。は地名としてのの形声の字である。〔詩〕に〔風〕七があり、その〔七月〕は長の農事詩。他の諸は多く周公説話に附会して解されているが、周末におけるその地域の困難な状況を歌うものであろう。
[訓義]
1. 地名、国名。
2. 字はまたに作る。
3. 斑(はん)と通じ、まだら。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 國の名。タスク
[熟語]
文▶・歌▶・雅▶・詩▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報