ビカー高地(読み)ビカーこうち(その他表記)al-Biqā

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビカー高地」の意味・わかりやすい解説

ビカー高地
ビカーこうち
al-Biqā

レバノン中部,レバノン山脈アンティレバノン山脈の間を北東から南西へ約 120kmの長さに延びる,幅広い高原状の渓谷。北に向ってオロンテス川,南に向ってリーターニー川が流れている。肥沃な地域で,ビカー県の大部分中核をなし,レバノンの全可耕地のほぼ半分を占めているが,降水に恵まれず,気候もきびしいので,海岸平野ほど集約的に耕作されていない。主要農産物は穀物,果物,野菜である。都市はバールベック,ザハレ,リーヤーク,シュトーラなどがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android