ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビコル半島」の意味・わかりやすい解説 ビコル半島ビコルはんとうBicol Peninsula フィリピン,ルソン島南東部の半島。長さ約 270km。火山が多く,海岸線は大小の湾や半島が入組んでいる。平野は中央を流れるビコル川の沖積地以外は,海岸や小河川沿いに散在する。火山灰におおわれた土壌はきわめて肥沃で,年間を通じて平均した降水に恵まれ,人口が稠密である。低地では水稲,丘陵地ではココヤシが栽培され,南部ではマニラアサも重要。湾岸では漁業が盛んで,山地では林業も行われる。東岸のカタンドアネス島も含めて,ビコル語が共通の言語。行政的にはカマリネスノルテ州,カマリネススル州,アルバイ州,ソルソゴン州の4州に分れる。中心都市はビコル平野のナガ,港市のレガスピ,タバコなど。南部のマヨン山や周辺の小島など美しい風光に恵まれる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by