マヨン山(読み)マヨンサン

デジタル大辞泉 「マヨン山」の意味・読み・例文・類語

マヨン‐さん【マヨン山】

Mount Mayonフィリピンルソン島南部活火山レガスピの北西約15キロメートルに位置する。標高2462メートル。17世紀以来、40回以上の噴火が記録され、1814年と1815年の噴火ではいずれも火砕流火山泥流により1000人以上もの死者が出た。秀麗な成層火山として知られ、かつて日系移民から「ルソン富士」と呼ばれた。国立火山観測所が置かれ、周辺一帯は国立公園に指定。マヨン火山

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改訂新版 世界大百科事典 「マヨン山」の意味・わかりやすい解説

マヨン[山]
Mount Mayon

フィリピンのルソン島南東部,レガスピの北北西にそびえる活火山。標高2417mはビコル地方で最高。定期的に火山活動が活発となるが,激しい爆発を伴うことは少ない。山頂から噴煙あげ,ほぼ完全な円錐形山容世界でも有数の美しさといわれ,毎年多く観光客をひきつける。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マヨン山」の意味・わかりやすい解説

マヨン山
マヨンさん
Mount Mayon

フィリピン,ルソン島南東部,ビコル半島の南部にそびえる火山。標高 2421m。世界で最も完全な形をしたコニーデといわれ,常時噴煙を上げている。大爆発を伴うことはまれであるが,1814年の大爆発ではカグサワの町が埋没した。ビコル半島東岸のレガスピやタバコから美しい姿を望むことができる。国立公園に指定され,観光客が多い。広い裾野ではマニラアサが栽培されている。

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世界大百科事典(旧版)内のマヨン山の言及

【フィリピン】より

…なお,構造線としては北北西~南南東と北北東~南南西の2方向が認められる。ミンダナオ島中央高地南部には群島最高峰の活火山アポ山(2954m)がそびえ,ルソン島南部からビコル半島にかけての火山地帯には二重カルデラで有名なタール湖,世界的なコニーデで知られるマヨン山(2417m)がある。またルソン島のカガヤン谷,中部ルソン平野,ミンダナオ島のコタバト平野,ブキドノン台地,パナイ島のイロイロ平野,ネグロス島西海岸平野などが重要な農業地帯を形成する。…

※「マヨン山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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