ビザンチン音楽(読み)ビザンチンおんがく(その他表記)Byzantine music

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビザンチン音楽」の意味・わかりやすい解説

ビザンチン音楽
ビザンチンおんがく
Byzantine music

ビザンチン帝国における音楽のことであるが,主として僧院に伝わるビザンツ聖歌をさす。単旋律,おもに全音階,そして自由リズムである点などグレゴリオ聖歌と多くの共通点をもっているが,ほとんど直接聖書からとった歌詞でないこと,またミサより聖務日課のほうが入念につくられている点が違っている。最も初期の聖歌はトロパリオン (4~5世紀) で,『詩篇』の各節の朗読の間に歌われた。6世紀頃から,短い導入部とリフレインをもつ同じ構造の節,20~30から成り立つコンタキオンが栄えた。コンタキオン全盛の時代が過ぎ,7世紀頃からはカノン流布時代 (7~12世紀) を迎える。カノンは,9部分から成る非常に長い詩で,各オードは,それぞれ数行から成る6~9のトロパリオンから成り立っている。ビザンチン教会ではギリシア語が用いられたが,ビザンチン教会音楽は,古代ギリシア音楽より,東方 (ユダヤ,シリア) の典礼聖歌に基づいて新しい伝統を築いたものと考えるほうが,現在では一般的である。

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