びったり

精選版 日本国語大辞典 「びったり」の意味・読み・例文・類語

びったり

  1. 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
  2. すきまなく付き添うさま、一面にまといつくさまなどを表わす語。ひったり。ぴったり。
    1. [初出の実例]「為密(ビッタリ)」(出典:俳諧・反故集(1696)下)
    2. 「板戸へびったりと両手を縋って」(出典:玄武朱雀(1898)〈泉鏡花〉二)
  3. 一面にぬれるさま、ぬれそぼつさまを表わす語。びっしょり。ひったり。ぴったり。
    1. [初出の実例]「水を潜ったやうに濡れて、冷たく身体にびったりと吸着く」(出典:魔風恋風(1903)〈小杉天外〉後)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android