普及版 字通 の解説

22画
(異体字)
21画
[字訓] あらう・つつしむ・うつくしい
[金文]

[字形] 会意
興の上部と、下に且(台座)、上に亠(とう)(蓋)を加える。古い字形がなくて確かめがたいが、声義は
(び)と近く、
と関連のある字と思われる。
は両手で水器をさかさにして髪に水を注ぐ形で、髪を洗うこと、すなわち
(び)の初文。
はその形声の字。酒器で酒を注いで清めることを
(きん)といい、中に
(ゆう)(酒)を加える。
は
の上に蓋、下に台をおき、
(しゆ)(首)を除いた形で、髪を洗い清めて、神事に奉仕するさまをいう語であろう。ゆえに敬謹の意がある。古くは同の部分が
(ゆう)の形であったらしく、それで
の形がある。[訓義]
1. あらう、髪を洗い清める。
2. つつしむ、つとめる。
3. うつくしい、うるわしい。
4. 門と声通じ、門。
5. 眉と通じ、眉寿を金文に「
壽」という。[古辞書の訓]
〔名義抄〕
ウルハシ・ススム・チヌル[語系]
miu
iは
mu
tと声義の関係がある字であろう。
・閔mi
n、俛・
(勉)mian、
mienと声近く、みなつつしみつとめる意がある。また靡miai、美・媚mieiと声近く、その意をも含む語で、
(ひび)のようにいう。[熟語]
寿▶・
▶出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

