ビルラ(読み)びるら(その他表記)Ghansyam Das Birla

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビルラ」の意味・わかりやすい解説

ビルラ
びるら
Ghansyam Das Birla
(1894―1983)

インドのビルラ財閥の創設者であり、同時に財界重鎮でもある。11歳で商売と株の投機習い、16歳でジュート麻布ブローカーを始める。1916年に綿紡織、19年にイギリス資本が支配していたジュート部門に進出し、近代的工業経営を開始。その後、製糖、繊維、金融、自動車などあらゆる事業分野に進出、今日のビルラ財閥を一代で築いた。他方、24年インド商業会議所会頭、29年インド商工会議所連盟会頭に就任したほか、立法議会議員、インド財政委員会委員、イギリス・インド円卓会議代表(1936)などを歴任した。マハートマーガンディーの熱烈な支持者であり、運動の最大の資金提供者。ガンディーもパテールもビルラ邸で亡くなっている。

[三上敦史]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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