ジュート(読み)じゅーと(英語表記)jute

翻訳|jute

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジュート」の意味・わかりやすい解説

ジュート
じゅーと
jute

織物原料の一つで、黄麻(こうま)の粗皮(あらかわ)を浸水分解し、紡績用繊維としたものをさすが、単に原料をジュートとよぶこともある。原産地は中国といわれるが、おもな産地はインド、パキスタンにあり、日本でも多少栽培されている。繊維は褐色あるいは緑色を帯び、一種光沢があるが、繊維質は弱く、漂白が困難であるため、しだいに変色して繊維の強さが弱くなることがある。これを織物にして帆布雨覆い包装に用いる。

[角山幸洋]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジュート」の意味・わかりやすい解説

ジュート
jute

黄麻 (こうま) ともいう。シナノキ科のツナソ (綱麻),シマツナソ Corchorus olitoriusの通称名で,またこれからとる繊維の名でもある。

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