ぴっしゃり(読み)ピッシャリ

デジタル大辞泉 「ぴっしゃり」の意味・読み・例文・類語

ぴっしゃり

[副]
物を打ったり、たたいたりしたときの音を表す語。
「何でも頭―と打ってみにゃ合点せぬ」〈松翁道話・三〉
物と物とが寸分たがわず合うさま。
「先づ―と合ひました」〈浮・万金丹・一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぴっしゃり」の意味・読み・例文・類語

ぴっしゃり

  1. 〘 副詞 〙
  2. びっしゃり
    1. [初出の実例]「サアサアサアかふたとしなだれよれば、あづまむつと頬がまち、ぴっしゃりとみしらせ」(出典:浄瑠璃・山崎与次兵衛寿の門松(1718)上)
    2. 「明かけた戸棚をぴっしゃり、立つけて見ても心おく」(出典:人情本・春色梅児誉美(1832‐33)四)
  3. 物と物とが一分たがわずしっくり合うさま、また、強く手きびしく決定したり断わったりするさまなどを表わす語。ぴしゃり。
    1. [初出の実例]「先づぴっしゃりと合ひました」(出典:浮世草子・好色万金丹(1694)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android