法則の辞典 「ピパード方程式」の解説 ピパード方程式【Pippard equation】 超伝導体においては,磁場の進入強度が不純物の濃度によって変化するが,この現象の説明のためにピパード(B. Pippard)によって導入された方程式. 超伝導体の,点 r における電流密度を j(r),ベクトルポテンシャルを A(r) としたとき のような式で,R=r-r′,c は光速,Λ はロンドン方程式*に現れる物質定数,ξ はコヒーレンス長さで,電子の平均自由行程にほぼ比例する.なお ξ0 は純粋な試料におけるコヒーレンス長さである. 出典 朝倉書店法則の辞典について 情報