日本大百科全書(ニッポニカ) 「ピロリン酸塩」の意味・わかりやすい解説 ピロリン酸塩ぴろりんさんえんpyrophosphate ピロリン酸の塩。正しくは二リン酸塩という。MI2H2P2O7(二水素塩)とMI4P2O7(正塩)の二系統の塩がもっとも普通である。金属のオルトリン酸二水素塩またはオルトリン酸一水素塩を加熱脱水して得られる。 2MIH2PO4→MI2H2P2O7+H2O 2MI2HPO4→MI4P2O7+H2O ナトリウム塩の水溶液は、二水素塩が弱酸性、正塩は強アルカリ性。洗剤、食品加工、水処理、過酸化水素の安定剤、歯みがきなどの用途がある。[守永健一・中原勝儼] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例